2023/01/07更新0like2514view

著者:SUVACO編集部

注文住宅ならではのおすすめ間取りアイデア7つ

注文住宅を建てる一番の面白さは、世界に1つだけの家をゼロからつくり上げる過程にありますよね。そのはじまりとなるのが間取りの検討です。理想の暮らしのイメージしながら、部屋と部屋とをつなげて住まいを完成させていく間取りづくり。注文住宅だからこそ叶えられる間取りのアイデアをお手本に、じっくり考えてみませんか。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

1. ぐるっと回遊できる動線にすると、毎日の家事がぐっと楽に

住みやすい間取りづくりのためは、自分の生活にフィットした動線計画をたてることが必要です。

動線計画とは、家族の日々の行動パターンをもとに、住みやすい空間のつながりを考え、人の動きをスムーズに誘導する仕組みをつくっていくこと。適切に空間(=機能)をつなげて無駄な行き来を減らすことは、家事の効率アップにもつながります。

例えば、キッチンと洗濯機置き場をつなげる動線をつくれば、料理と洗濯という一連の家事作業がスムーズに結びつき、無駄な行き来を省けます。
さらに、それぞれの部屋が行き止まりにならないよう通り抜けルートをつくると、ぐるっと回って移動できる“回遊”動線がうまれ、人の動きが一層スムーズに流れるようになります。

こちらは、回遊できる間取りの例です。
長い平面でありながら、メインのLDKが広がるパブリックゾーンと裏側のバックヤードゾーンという2つのスペースを回遊できる構成になっています。
機能面を考慮し、ダイニング・キッチン・パントリーを中央に配置。この2つのスペースを行き来できる動線を取り入れることで、生活シーンに応じた自然で合理的な人の流れをつくることができます。
回遊のための出入り口が増えることで、家具や収納のスペースが減ることにも注意が必要です。この住まいは、バックヤードという形で空間を2つに分け動線に沿うように収納を上手く取り入れています。

2. 上下のつながりを工夫すると、空間をより有効に使える

平面的な空間のつながりだけでなく、縦のつながりも取り込んだダイナミックな空間は注文住宅の魅力の一つです。
縦のつながりというと、上下階をつなぐ吹き抜け空間が思い浮かびますが、吹き抜けがもたらすものは開放感だけではありません。

例えば、子供部屋を吹き抜けに面した2階に設ければ、上下階で分断されがちな家族のつながりをこわさず、遊び心ある楽しい空間が生まれます。
また、上下階の間に中間層をつくるスキップフロアも、縦のつながりを活かした間取り。部屋のつながりを保ちつつ、床高をずらして多層化することで、変化に富んだ空間が生まれます。数段分の段差を設けるだけでも、目線の高さが変わることで、異なる生活シーンごとのゾーン分けが叶います。

このように、床高と天井高の組み合わせによって、一つの住まいの中に「開放感」と「落ち着き」といった異なる表情をもつ部屋ができる点も、縦のつながりがあってこその面白みと言えるでしょう。
また、高さを活かした余剰スペースを収納などに活用するのも、縦の空間の効果的な使い方の1つです。

3. 内と外とをつないで、庭もデッキもリビングに

庭やテラスがある暮らしはそれだけで特別なもの。自宅での時間をより快適に過ごせる住まが重要視されるようになっています。外部空間の活用は室内のプランニングと切り離さずに一体で考えるべき大切な要素です。

リビングから一続きになったウッドデッキやテラスは、外と内とを自然につなげるための効果的なプランです。
室内と床高を合わせ、建具を引込み戸や折れ戸にすることで、さらに開放感がアップし、余すことなく外部空間との一体感を味わうことができます。
さらに室内と統一感をもたせた床材を選べば、外まで続くアウトドアリビングに。
建物で囲んだ中庭的な配置なら、よりプライバシーが守られた空間になります。
立地によっては、庭ではなく2階以上にテラスを設けることも検討されることと思います。日当たりや眺望の確保、人目を避けるプランニングができれば、楽しみが一層広がります。

日本家屋ではおなじみの“縁側”的な空間も、中と外とをつなぐ緩衝地帯のような魅力あるスペースです。室内でありながら、爽やかな風や陽だまりに外の空気が感じられ、くつろぎの場にも最適。雨の時期には部屋干しに使えたりと、実用的な用途や趣味のスペースにと幅広く活用できます。

4. 土足で使えるラフなスペースをつくって、多目的に使える趣味部屋に

住まいの中に余白をもたせ、用途を限定しないフリースペースを確保することは生活にゆとりをもたらします。

例えば、玄関の土間を広げた多目的スペース。土間は古くから日本家屋において、玄関から続く作業スペースとして使われてきた場ですが、土足のままラフに使える空間として、現代のライフスタイルにもフィットする汎用性が高い注目のスペースです。

活用例では、
ガレージと直結させて愛車のメンテナンスができる趣味部屋
DIYに打ち込める作業場
ペットの手入れ
庭仕事の準備 など

汚れや片付けを気にせずに、時間を忘れて好きなことに没頭できる場所として、住まいに取り入れるメリットは大いにありそうです。
収納場所としての利用もイメージしやすいでしょう。アウトドア用品やスーツケース、ベビーカー、日用品のストックや根菜類置き場……。ざっくりと整理ができる土間は、忙しい毎日のなかでも無理せず生活を整えるための頼れる味方になるはず。

また、屋内からワンクッション置いた場のため、気持ちの切り替えが要求されるワークスペースにも適しています。
その他、接客の場としてなど、住み手のライフスタイル次第で活用の幅も広がります。

5. 部屋も子育てもフレキシブル、子供を笑顔にするのびのび空間

より良い子育て環境を求めて住まいの検討を始めるご家庭は多いですが、子供の成長に合わせたフレキシブルな住まいの工夫には、どのようなものがあるでしょうか。

子供が個室を必要とする期間は実はごくわずか。子供が小さいうちは、家族の目が行き届く場所に子供の遊び場や家事室など多目的に使えるフリールームを設けると、子供の成長後もフル活用できる家族の居場所になります。

「子供の個室は6畳くらい必要だろう」と、ぼんやりした固定概念で間取りを考えるのはNGです。

例えば、ベッドとクローゼットなど最低限のスペースだけを個室化し、個室面積を節約した分、フリースペースを広々と確保すれば、きょうだい一緒におもちゃを広げて遊べるのびのび空間が出現します。

小さいうちはきょうだい共有で広い子供部屋を使い、将来的に個室に分けたい場合には、床と天井に間仕切り壁設置用の下地をつけ、ドアや収納を個々に割り振っておくなどの備えをしておきましょう。
平賀 久生「混構造の家」

6. 片付けやすさを工夫すると、だれでも収納上手になれる

広い家を持てば、収納にたっぷりスペースを割けばいい。そのような収納計画では、結局モノを増やしてしまうだけで、片付く家からは遠ざかっていくばかり……。

建売住宅などでは、大きなウォークインクローゼットと個室ごとのクローゼットという間取りが一般的ですが、全ての家族にとって片付けやすい間取りとは言えません。

収納も自分流にカスタマイズできる、注文住宅のメリットを活かした収納計画を綿密に立てましょう。

片付けやすさを優先したら、考えるべきはやはり動線です。使う場所の近くに置く、定位置をはっきりさせる、簡単に出し入れできる。ここを意識すると片付けが一気にはかどります。

管理しやすさ優先なら、家族の持ち物をまとめて一括管理できるファミリークローゼットも検討してみては。
見せる収納も管理のしやすさの点で有効です。持ち物を“見える化”することで探し物が減り、「出す」「しまう」のワンアクションで片付けできる点が使いやすさの秘訣です。

また、持っているもののサイズにぴったり合わせたクローゼット仕様にしたり、造作家具の製作などのオーダーメイドにこだわるのも、注文住宅の収納計画の楽しみの一つです。

7. 住まいの機能を見直す、“新しい日常”のためのプラスα

ライフスタイルの変化は、住まいに求められる機能にも大きな変化をもたらします。

特に働き方の変化は、ワークスペースの必要性という新たな課題を生み、自分の働き方に最適な住まいかどうかで、おうち時間の質にも大きな影響を与えています。

【集中派】

WEB会議などが多い仕事は、やはり個室を持つのが理想的。通信環境の整備やキャビネットなど揃えてミニオフィス仕様に。
納谷学「名古屋の住宅」

【ながら派】

リビングの一角に設ける家族共有のデスクスペースは、隙間時間や子供を見守りながら済ませたい仕事におすすめです。

【オープン派】

スキップフロアや階段の踊り場、吹き抜けに面したワークスペースは縦のつながりを持つ一戸建てならでは。遮音性には欠けますが、空間の有効利用の観点からも検討したいスポットです。

帰宅後のうがい・手洗いの習慣も定着してきました。動線を考えた洗面所のレイアウトなど、これからの日常に備えたプランの検討も必要です。
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