2020/05/12更新1like727view岩間光佐子

家事室がムダにならないためのプランニングの考え方

家事室(ユーティリティ)は、洗濯やアイロンかけなどの実作業や日々の事務的な作業などを行うスペース(コーナー)のこと。しかし、上手にプランニングしないと、無駄な空間となってしまうことも。ここでは、使い勝手のよい家事室(家事スペース)の考え方とプランニングの注意点をみていきます。

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衣食住作業と情報管理を行う家事室・ ユーティリティ

本来、家事室とは、洗濯やアイロンかけ、建物の補修などの作業や家計管理などの事務作業といった家事全般を効率的に行うための空間のことです。多様な用途に使用されることから、ユーティリティ(スペース、ルーム)とも呼ばれることもあります。

海外の住まいにみられるように、専用のひとつの部屋が基本ですが、部屋の一角などに家事コーナーとして設けるケースもみられます。

■家事室(ユーティリティ)で行う作業
・衣食住関連の実作業や保管
洗濯やアイロンかけ、ミシンかけなど。保存食の保管、緊急持ち出し物の保管、建物のメンテナンスや補修関連など。

・事務関連の作業
家族や住まい、家計簿などの日々の生活記録、学校や近隣、宅配物などの書類整理や保管。パソコンやプリンター、FAXなどでの作業。

動線を考慮してプランニングを

多様な用途に用いられる家事室として確保したい広さは、間取りや目的によって異なります。専用のスペースであれば2~3畳程度、洗面室や室内物干し場などを兼ねるのであればもう少し広めに確保することもあるでしょう。LDKや寝室、廊下などの一角を利用して家事コーナー(カウンターなど)を設けるだけなのであれば、限られたスペースでも可能です。どのような作業をしたいのか、新しい家でのライフスタイルをイメージして、間取り全体で検討することが重要です。

プランニングの際に特に配慮したいのが家事動線。誰がいつ、どう使うのか、日々の家事の進め方、動き方を十分に検討すること。たとえば、子供の様子をみながら作業をしたいのか、料理をしながら洗濯をするのか、洗濯物はどこに干し畳むのか。LDKとのつながり、玄関や庭、駐車スペースなどと行き来のしやすさなども考えておきたいポイントでしょう。

その他、使用する目的にあわせて、採光や通風にも配慮したいものです。洗濯や洗濯物干し場として利用する場合や食品の保管場所として考えている場合、たとえば、開口部には開け放しておくことができる引き戸を用いたり、調湿性のある内装材を用いるなどしても。湿気がこもらないような工夫をしておきたいものです。

作業に合わせてスペースを分けても

日本の住まいでは、海外の住宅のように家事全般をこなすことができる専用の家事室を設けるのは難しいケースが多いでしょう。しかし、作業内容に合わせて、家事室の機能を住まいの中に振り分けることは可能です。適した場所に、作業可能なスペースをプランニングすることで家事がしやすく使い勝手がよくなるものです。
たとえば、踊り場や廊下に洗濯と室内物干し場を設けるのであれば、洗剤などの収納や物干し竿を設置する。アイロン掛けはリビングで行うのであれば、リビング内に作業カウンターを設けたり、アイロンなどの収納スペースを確保しておく。家計簿はダイニングテーブルで作業するのであれば、周辺にファイルやパソコン等の保管場所を確保する。キッチンカウンターなどを延長させて家事コーナーとしてもいいでしょう。

作業する内容に適した場所に家事のしやすいスペース、使用する物やアイテムの収納、コンセントや照明などの機能をプランニングすることがポイントです。

ポイントは洗濯作業の使い勝手

家事室の機能の中でも重視したいのは、洗濯作業の使い勝手ではないでしょうか。理想は、洗濯や物干し、アイロンかけなど一連の作業すべてを行うことができる洗濯室(ランドリールーム)です。しかし、一般的な住宅の場合、浴室に隣接する洗面脱衣室に洗濯機を設置、庭かベランダに干し、畳む作業は寝室やリビングで、というケースも多いでしょう。

たとえば、洗面脱衣室に洗剤やハンガーなどの収納、カウンターなど設けることが可能であれば、洗濯作業も効率的に行えます。多くの方が取り入れる洗面化粧台には、洗濯作業を助ける収納やラック、カウンターや物干しバーなどを選ぶことができる商品も多くみられるので、取り入れてもいいでしょう。
また、最近では、室内物干しスペースを確保する方も増えてきています。共働きや花粉症、防犯などの理由から、屋外に洗濯物を干しことが出来ない、干したくない、という方も多いようです。使い勝手のよい室内物干し場を確保することで、家事効率も高まるでしょう。

専用の洗濯室があれば固定タイプの室内物干しも設置することも可能。洗面脱衣室や廊下、寝室などを利用する場合は、物干しバーを掛けられるようなフックを設置しておく、天井に組み込まれるタイプの商品を利用するなども考えられます。設置するスペースの用途に合わせて検討することが大切です。

パントリーやウォークインクロゼットを工夫する方法も

パントリーとは、多くはキッチン周辺に設けられる食品庫のこと。広さはさまざまですが、ある程度のスペースを確保できるのであれば、パントリーに、家事室の機能をプラスしてもいいでしょう。たとえば、家計簿をつける、レシピを整理するといった作業ができるカウンターを設けたり、料理やお弁当などの資料を保管する棚などを設けておくと便利です。家庭菜園を楽しむのであれば、泥野菜を洗うことのできる小型のシンク、貯蔵棚などがあると使い勝手もいいものです。
また、ウォークインクロゼットや廊下などに多目的なカウンターや収納スペースを設け、家事室機能を持たせるプランも考えられます。洗濯物を畳んだり、繕い物をしたり、季節の衣類の入れ替えなどもしやすいものです。閉鎖的な空間の場合、カウンターは窓辺に設けたり、開口部に開き戸を用いるなど、開放感を持たせることも必要です。

その他、半屋外のスペースを上手に活用してもいいでしょう。勝手口やカーポート周辺を利用し、ゴミの一時置き場や庭まわり用品の収納、洗濯物干しなどを設けても。サンルームのような形状で、家事機能を組み合わせたエクステリア商品もあります。
家事室だけに限りませんが、プランニングする際には、その目的、優先順位を明確にすること。あったら便利そう、と家事室や家事コーナーを設けても、単なる物置、収納スペースになってしまったという失敗談もよく聞きます。住まい全体の間取りはもちろん、ライフスタイルに合わせて、適する場所に適するスペースを設けること。将来的な家族構成の変化による家事作業の変化をイメージすることも必要でしょう。

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この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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