2015年10月28日更新

インテリア(家具)

椅子の歴史を探る~古代の椅子~

普段何気なく使っている「椅子」の歴史は古く、最古の椅子が造られた紀元前2680年頃まで遡ります。
人類の歴史とともに椅子もまた密接に関わってきました。古代エジプトではどの様な椅子が使われていたのでしょうか?
今回は、あって当たり前の生活に欠かせない「椅子」の過去を探ってみましょう。


現存している最古の椅子

現在、最古の椅子はエジプト考古学博物館に収蔵されており、第4王朝のスネフェル王の妃がその持ち主といわれています。最古の椅子も含めて、古王国時代の家具は僅かに過ぎません。
それだけに、当時の椅子を知る上で重要な収蔵物です。
ヘテプヘレス王妃は何を思い、座っていたのでしょうか。

tnm.jp

出典:tnm.jp

エジプトの大工の特徴とは?

エジプトの大工達は、収縮や割れるといった木の性質を理解しており、そのため、彼らは木材の水分量を推定する技能を有していたと言われています。
彼らは木材の不足を知っていましたが、木を植えた理由は木材の確保ではなく、当時の植林は果実や木陰を作るためでした。そのために良質な木は大変高価であり、特に堅いアカシアの木は高値で取引されていたと言われています。
そこで庶民は、安価なギョリュウやイチジクなどを加工した木工製品を使い、精密な木工細工には、近隣諸国から輸入されたスギの木を使用していたようです。

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出典:exblog.jp

椅子の先駆けと言われるスツール

古代エジプトで最初に普及した家具は椅子ではなく、長方形のスツールでした。
第2王朝時代(紀元前2680年頃)の墓石に描かれているのが発見されています。
これらには牛の脚部ような形状の脚を持つスツールが彫られていることが判り
この頃から様々な種類のスツールが登場してきたのが伺えます。

実はこのスツール、所有者の地位によりグレードが異っていたことをご存知ですか?
庶民はイグサを編んだ平らな座面のものであったと言われています。
格子型スツールがよく使われ、現在でも大英博物館で新王国時代の実物を観覧できます。

中王国時代には進化して折りたたみタイプが登場しました。
紀元前2210年頃になって、背もたれが付いた椅子の原型である座具が出現したのです。

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出典:libur-sini.com

現代に生きる古代の椅子

古代エジプトで作られた椅子をご紹介しましたが、現在でもその形状は活かされています。
スツールは、背もたれのない1人掛けの椅子として使われ、踏み台や荷物を収納できるように
改良されたタイプもあります。少し腰掛けたりするには便利であり、サイズも小さく邪魔にならないことも利点と言えます。

背もたれ、肘掛の付いた椅子は、長い時間を座る際に使用されることが多く、短時間の着座で
使用されるスツールと違い、座面や背もたれ部分にクッションが取り付けてあるものが多く、
テーブルで食事を取る時、デスクで勉強や作業をする場合など、身体の負担を軽減するため
背もたれは必要となります。


この記事を書いた人

MS513さん

お洒落なカフェやバーでまったりするのが趣味です。
防犯設備、照明器具、インテリアや雑貨に関心を持っています。

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