2階建て以上の家に必要な階段。空間設計を考えるとき、階段を単なる移動手段ととらえ、なるべくスペースを取りたくないと思うこともあります。しかし、階段スペースを吹き抜けにすることで上から光を取り込むことができたり、階段の立体的な形状をいかして空間に変化をつけるなど、発想次第で新しくて美しい空間が生まれることも…。
今回はそんな階段に新しい価値を生み出した、まるでアート作品のような美しい階段をご紹介します。
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フロアへ光を導く階段
光溢れる階段スペース
まるで幾何学模様!モノトーンの階段
新しい階段の形
滑り台のような白い螺旋階段
部屋を横切る階段で空間演出
美しい吊り階段
フロアへ光を導く階段
リビングの上が丸い吹き抜けの空間になっていて、上階に繋がる階段が緩やかな曲線を描いています。光を通すオープン階段は筒状の吹き抜けに沿うように設置され、空間に溶け込んでいます。ガラスブロックのハイサイドライトからは外光が差し込み、真ん中にかかる通路は光を通すグレーチングを使用し、吹き抜けはまるで光の井戸のよう。ガラスブロックから差し込むやわらかい光は、外の時間の移ろいを感じさせてくれます。
光溢れる階段スペース
壁の白い珪藻土と階段部材のスチール・ポリカーボネートがトップライトの光を反射して、柔らかな明るい光に包まれた階段スペースになっています。つくり手のこだわりが感じられる空間です。
まるで幾何学模様!モノトーンの階段
吹き抜けから見える白と黒の階段が、まるで幾何学模様のようです。桁のない階段は踏み板、蹴込板の裏側が見えますが、その部分も黒にして、下から見上げてもモノトーンの空間が広がります。お洒落で遊び心を感じる階段ですね。
新しい階段の形
階段の常識を覆すスタイルです。ささら桁のないオープン階段の進化形といった感じでしょうか。まるでアート作品のような階段です。
滑り台のような白い螺旋階段
子どもの頃遊んだ公園の滑り台のような白い螺旋階段。階段の緩やかな曲線が美しく見えるように、階段の上げ裏にもこだわりが見られます。LDKからも見える螺旋階段が空間のアクセントになっています。
部屋を横切る階段で空間演出
上階に繋がるオープン階段。かね折れ階段になっていて空間を大きく横切っていますが、壁面の造作オープン棚と調和し馴染んでいます。階段が演出効果を高め、棚と階段、さまざまな立体が織りなす面白い空間に。
美しい吊り階段
玄関正面に見えるライトアップされた吊り階段はそれ自体が芸術作品のようです。シンプルに全てが計算されていて思わず見とれてしまう美しさです。
吹き抜けからの光の取り入れ方や手すり、蹴込み板などのデザインを変えることで、こんなに階段の印象を変えることができます。常識にとらわれず自由な発想で階段を考えてみるのも楽しいですね。