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2015年10月25日更新
侵入盗の経路にあたる3~4割がガラス破りと言われています。住宅においても防犯ガラスを採用することをお勧めしますが、防犯ガラスと言っても何を採用すればよいか...。今回は一般的なガラスとの違いも合わせて、新築時や既存住宅のガラス交換の際の要点をまとめてみました。
防犯ガラスの特性を知る上で、通常使われる一般的なガラスを知る必要があります。
一般的に住宅で使われるガラスは、「フロートガラス」「強化ガラス」「網入り板ガラス」になります。これらを2枚重ねることで、断熱性能を持たせたのが「複層ガラス(ペアガラス)」です。ペアガラスは、経年により封入されている空気やガスが抜けて気密性が保てなくなる欠点もあります。
『フロートガラス』とは、アパートや安価な住宅で使われる3mm~5mm程度の1枚ガラスです。強度的に弱く、割れると大きく鋭利な破片となり怪我の要因となります。
『強化ガラス』とは、自動車のサイドガラスやガラステーブルなど家具にも使用されています。強度があり、軽い打撃程度では割れることはありません。しかし、鋭利な道具による打撃には弱く、割れた場合には丸みのある破片となり砕けてしまいます。
怪我のリスクは低減されますが、全体的に割れるので侵入が容易となります。
『網入り板ガラス』とは、建築基準法に定められた防火用ガラスとなります。
火災発生時にガラスが脱落しないよう金属製の網が入っており、法律により防火地域、準防火地域の建物で使用されています。しかし強度的には弱く、打撃で簡単に破壊されてしまいます。
『防犯ガラス』は"合わせガラス"とも呼ばれ、通常のガラスに中間膜を挟み込んだもの。
中間膜のポリビニルブラチールは、0.76mm(30ミル)以上のものと定義しており、同等の素材を中間膜として使用したものも該当します。
防犯ガラスが普及し始めたのは2002年頃。
ガラスメーカーが独自に開発した商品をそれぞれのブランド名で販売を始めました。
2003年5月より板硝子協会基準の「防犯ガラスマーク」が付けられた商品が登場し、後の2005年より官民合同会議で定めた試験に合格した硝子には「CPマーク」が付けられました。
落球による試験などに合格することで防犯ガラスとして認定されます。
大切な方や財産を守る上でも、認定された防犯ガラスを選択することが望ましいですね。
出典:npa.go.jp
広いリビングやくつろぎの空間に開放的な窓は欠かすことができません。
こうした大きな窓こそ、防犯ガラスの導入がお勧めです。
通常の打撃では、中間膜で衝撃を食い止めてしまうので大きく破損することもなく、飛散する事もないので、大切な家族を怪我からも守ってくれますよね。
新築物件だけでなく、既存物件でもサッシを交換することにより導入もでき、遮音性能もあるので、環境改善にも期待を持つことができます。
防犯の観点だけでなく、日常的な安全で快適な空間作りにも有効ですね。
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