2015/07/19更新0like5287view

著者:m_sa

フルオープンで暮らす、みんなが集まるファミリースペース

部屋は大きく使いたい。1部屋6畳に満たないような小さな空間の寄せ集めで過ごすのではなく、もっと大きな空間でゆったりと…そんな空間にニーズが高まっています。大空間での暮らしを成功させるには、従来のような間仕切りを設けず、常に全体を見渡せて、かつ、行動に適したプランニングが施されることが必要条件です。

RC造などの住居は、建築全体で構造や設備条件をクリアしているので特に問題なく大空間を実現できますが、木造戸建てとなると、間仕切り壁もひとつの重要な構造壁であることもあり、大空間として扱えるようにするにはちょっとした工夫が必要となります。

また、日常的にアクティブな場所、あるいは寛ぎの場所など、毎日を過ごしやすく保つために空間のキャラクターを分けることもまた重要です。適宜に照明照度を変えたり、天井や床にレベル差を設けたり、また、可動式の家具で緩やかにスペースを分けたりとアクティビティに合う可変性を持たせることが重要となります。

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視点を変える

壁と床を同一素材とし、空間全体に温かみとシンプルさを印象づけています。そこに、「食」や「団欒」といったアクティビティを支えるコモンスペースは床レベルを下げ、空間全体に包まれる印象を与えています。また、実際に視線の高さが他エリアと変わるため、活気ある行動にも意識が軽減されます。
井口 哲一「風景に住む  −小諸のK-House」
子どもにとって階段の上り下りで空間を分けるのは、遊び場と寛ぎの場で行なう行動に違いがあることを分かりやすく意識させます。
井口 哲一「風景に住む  −小諸のK-House」
テラスから続く大空間。食卓やソファなどの家具を一段深い空間へとまとめたことから、すっきりとした心地良い空間を作り上げています。
井口 哲一「風景に住む  −小諸のK-House」

分かりやすい住み分け

可視性のある収納棚がやんわりと空間を分けます。床をフローリング、モルタル、畳と素材の違いを設けることでワンルームでありながらもゾーニングされています。それぞれの用途に分かれていても、ひとつの開放的な空間を保てるのは魅力的です。
井口 哲一「大きな一枚屋根の下で  −保田のN-House」
井口 哲一「大きな一枚屋根の下で  −保田のN-House」

アクセントで空間を活気づける

薄く軽やかなスケルトン階段で空間にアクセントを設ける空間です。白を基調とした明るい空間に、ラグや植栽といった細かなアクセントが加わり開放的ながらも居心地のよい空間になっています。

大きくしたり小さくしたり

そもそも大空間とは、古来より日本人の風土に即した住まい方です。ふすまや障子といった可変性を巧みに暮らしに取り入れていました。高断熱・高気密となった現在の暮らし、しかしこの文化を今一度取入れて、ひとつの住宅にいくつもの使い方を提案する、そんな豊かな住まい方を実践していきたいものです。
大沢宏「シニア世代の木の家」
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