2020/03/07更新1like7521viewerito

2x4(ツーバイフォー)工法のメリット&デメリット、リノベーション時の注意点

日本で木造住宅を建てる際の工法で比較的多いのは、昔ながらの軸で支える「在来工法(軸組工法)」。そしてもう1つが「2x4(ツーバイフォー)工法」です。どんなメリット・デメリットがうまれるのか、また現在住んでいる家が2x4工法で、リフォーム・リノベーションしたいとお考えの場合、どんな点に注意すればよいのでしょうか。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

2x4(ツーバイフォー)工法とは?

基本的に使われる角材のサイズが2インチ×4インチであることからこう呼ばれています。別名「木造枠組壁工法」とも言い、在来工法が軸(柱など)で建物を支えるのに対し、2x4工法は面(壁または床)で建物を支えているのが特徴です。

面構造と合理的な工法がもたらす3つのメリット

【耐震性】
構造体(建物を支えている部分)が、壁と床が一体化されている面構造のため耐震性は高いと言われています。段ボール箱(の形状)を家に例えるなら、その段ボールの面全てが構造体ということになりますので、揺れに強いというわけです。

【高気密・高断熱】
そして部材の納め方の性質から隙間ができにくいため、気密性や断熱性も期待できます。構造体の時点で隙間ができにくいということは、そこからさらに断熱措置などを施していきますのでなおのことその効果を高めやすいと言えます。

【工期短縮】
2x4工法は規格化された建材の組み合わせでとても合理的に構造体を作ることができます。最近ではパネル化された状態で現場に搬入し、面どうしを組み合わせるだけでよい方法を採用しているメーカーもあることから、工期短縮も進んできています。工期が短くなるということはそれに付随するコストも減りますし、家を建てる側にとっては仮住まいをする期間が短くて住むというメリットもうまれます。

気になるデメリットとは

さて、メリットがたくさんある2x4工法ですが、やはり気になるのはデメリットだと思います。
これは皆さんが選ぶ専門家にもよるとは思いますが、「特殊なデザインに弱い部分がある」という点です。

先ほど説明した面構造(面で建物を支えている)という特徴がゆえに、建物の四隅には基本的に窓を設けられません。写真のように、部屋の角ギリギリまでサッシを設けたい場合などがこれに当たります。また構造上、窓や建具の高さも在来工法に比べると多少制限されます。(一般的なサイズのものは問題ありません)
そのため意匠性を追求した建築家の多くは2x4工法ではなく、在来工法を選ぶケースが大半です。

2x4工法の家のリフォーム時の注意点

一般的にリフォームのイメージの一つとして、壁を取り払い間取りを変更するといったシーンを目にしたことがある方も多いかと思います。しかし、2x4工法の最大の特徴としてこれまで説明してきましたように、壁自体で建物を支える工法なため、耐力壁(建物を支えている重要な壁)が室内にあるケースも多いですが、これは取り除くと建物の強度が落ちてしまいますので危険です。

写真は2x4工法の家のリフォーム例で一部壁を取り払っていますが、取り払ったのは間仕切り壁です。耐力壁の場合は取り除くのは困難なため、間取り変更の自由度は低いと言えます。表面上でただの間仕切り壁なのか耐力壁なのかを見分けるのは難しいですので、2x4工法の住宅をリフォームする際は普段から2x4工法で建築している専門家に依頼するのが安全です。

2×4の洋室を茶室に

洋室を茶室にリノベーション。
3階建てツーバイフォーの寝室を、茶室と水屋に。元々の寝室の中に一回り小さい茶室空間を作りました。洋風のドアを開けると一歩入って襖、その先にはゆとりのある茶室が広がっています。

多彩な素材で表情豊かに

ライフスタイルを見直して、一階のみリノベーション。
2×4工法だったため、キッチンを広くするための壁の移設のみでその他大きな間取り変更は無し。ですが、ビンテージ風のフローリング、オリジナルキッチンや洗面化粧台、特注のアイアンシェルフ、輸入壁紙などで表情豊かなインテリアに。

全てに思い入れがあるホテルライクな2×4リノベ

元々の間取りの特徴を活かしながら、アメリカに住んでいた時に好きだったホテルのような住まいに。
天井・壁・床、こだわりのカラーセレクトで上質なホテルの客室のよう。大きな間取り変更はしていませんが、素材や置くものひとつひとつ吟味して、大満足の理想的空間になりました。

ボウウィンドウのある2×4の家

見晴らしの良い丘の上に建つ2×4の家。
その景色を楽しむためにプランされたボウウィンドウが印象的です。和室をなくしたことでキッチンを移動して、広いLDKと理想的な動線が。インテリアのカラースキームは、お気に入りの家具が映えるよう、シンプルな仕上げに。

大きな2×4を二世帯住宅へ

大きな2×4住宅を、1階は親世帯、2階は子世帯、2世帯住宅へリノベーション。
それぞれの世帯の室内をできるだけ広い空間にして、続くテラス、バルコニーを第2のLDKとしました。お互い気持ちよく過ごすことができるように、それぞれの世帯にスチールの庇とヒノキ無垢材の玄関扉、門扉を設けています。

古き良きアメリカがイメージ、輸入住宅のような2×4

忙しいご夫婦のために、既存の良さを活かしながら動線を整理して、回遊動線を確保し、家事の効率化を図りました。
回遊動線を確保して家事の効率化を図りました。使える設備を再利用するなどコストを意識しつつ、造作家具のデザインや素材、色味にはしっかりとこだわって理想の住まいに。

2×4でも楽しめる 図書館のような家

2×4は、間取り変更があまりできないイメージがありますが、綿密な構造計算のもとに梁を補強し、壁を開口することが可能に。
キッチンを北から南側に移動、吹き抜けを増床して書斎をしつらえて階段の壁一面に本棚を設けました。
今回は2x4工法についてその中身を少しご説明しましたが、まとめると新築する際のデメリットは少ないといえますが、リフォームする際は少し注意が必要です。2x4工法について悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。

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