2016/08/24更新｜0like｜5264view

著者：choko

フローリング・カーペット・畳etc …我が家にぴったりの床材選び

家の中で大きな面積を占める床は、インテリアの印象を決定する重要な存在。理想の住まいを実現するために何よりこだわりたいものです。床材選びは、見た目だけでなく、壁や建具との相性や素足で歩く際に気になる素材感、機能性や耐久性など、チェックすべきポイントがたくさんあります。まずは床材の種類とそれぞれの特徴をよく知り、自分の生活スタイルをふまえながら、適材適所の床選びを目指しましょう。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

無垢材フローリング

複合フローリング

カーペット敷き

畳

タイル

天然素材―大理石

天然素材―サイザル麻

無垢材フローリング

床材の主流、木質フローリングのなかでも特に人気が高いのがこちら。天然木の一枚板を加工したものなので、木のぬくもりや素材感は申し分なしです。空気を多く含んでいるため、保温性や断熱性が高いのも特徴。また余分な湿気を吸収し、乾燥しているときは排出する調湿作用もあります。ただ、湿度の変化に応じて膨張と収縮を繰り返すので、ときに反りや割れなどが生じることも。樹の種類によっても印象はさまざまなので、実際に見て触れてから選ぶのが必須です。

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複合フローリング

合板などの基材の表面に化粧材を貼り合わせたもの。化粧材に薄く削った天然木の板を用いたタイプと、特殊加工された化粧材を貼ったタイプがあります。どちらもデザイン性や機能性にこだわったものがバリエーション豊富にそろっています。化粧材の表面加工によって、耐水性の高いもの、汚れにくいもの、傷がつきにくいものなどもあるので、ペットがいる、子どもが小さいといった家庭環境に合わせて選びたいですね。

カーペット敷き

カーペット敷きの床は、何より柔らかく温かみがあり、吸音性に優れています。そのため寝室に用いられることが多いですが、リビングの床をカーペットにしてみるのも一案。ゴロンと横になってくつろいだり、大人数で集まったときに床座になったりと、椅子やソファのないリビングも魅力的です。天然素材ならではの風合いや保温性、防火性の高さが特徴のウールカーペット、防カビ、防虫性の高い合成繊維のカーペットなど、素材の特性にもこだわって選びましょう。

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畳

「やっぱり畳が落ち着く」――そんな感覚は日本人ならだれもがもっているものです。昔ながらのなじみの素材ですが、最近では縁なしのものや正方形のものなどがよく使われ、モダンな印象に仕上げることが多くなりました。狭いスペースにもコンパクトに畳敷きにできるので、フローリングのリビングの片隅に設けたりと部屋づくりのバリエーションも広がっています。

石井大吾

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タイル

一般的には陶製のパネル状のものをいい、それを多数張り付けたものをタイル張りといいます。素材はもとより、色やデザイン、サイズがとても豊富。リビングやキッチンだけでなく、玄関や廊下、土間など家のあちこちに、それぞれに適したタイルを取り入れることもできます。ただ、冬の足元の冷たさや堅さによる足への負担、目地の汚れが目立つといった点には配慮が必要です。ナチュラルな印象のテラコッタタイルは吸水性がいいのでキッチンや洗面所など水周りの床に適していますが、シミになりやすいといったデメリットも。磁器タイルは吸水性はあまりありませんが、汚れに強いといった特徴があります。

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天然素材―大理石

まるでホテルの一室のようなモダンで豪華なインテリアを実現できるのが、大理石の床。室内床に使われる石材は、一般的に衛生面などを考慮して吸水性の高い石材は避けた方がいいため、吸水率が低い大理石がほとんどです。タイルと同様、冷たさや堅さといった足への負担は否めませんが、実はお手入れもしやすく、個性的なおしゃれを楽しむにはもってこいの素材です。

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天然素材―サイザル麻

サイザル麻は、麻という名前でありながら麻の仲間ではなく、アフリカやアジアで栽培されている繊維植物。ロープのほか、住宅の床材やマットなど身近なものによく用いられています。湿気を含むと収縮し、乾燥すると伸長するという優れた調湿性があるので水回りに最適の素材です。しかも腐食に強く、耐久性が抜群なのもうれしいところです。