家族が毎日出入りする玄関には、靴やアウター、自転車など、家族みんなの外と中をつなぐアイテムがあるものです。そしてそれは、家族のカタチやライフスタイルによってさまざま。だからこそ、玄関のインテリアには家族や住まいの個性が現れます。今回は、その先を覗きたくなるような個性派から、あたたかく迎えてくれる穏やかなお宅まで、魅力ある玄関インテリアを集めてみました。
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玄関インテリアのさまざまな魅力
家族のカタチを物語る、スマートな「見せる収納」
趣味やライフスタイルで飾る、楽しみつつ魅せる空間
周りの空間を取り込んだ空間づくり
玄関インテリアのさまざまな魅力
玄関は、家族はもちろん、宅配業者のように室内に入らない訪問者の目にも触れる場所です。
そうした人たちにとって、玄関はその家の印象を左右する、「住まいの顔」と呼べる場所。だからこそ、使いやすさと好印象なスタイリングを両立することで、「素敵な住まい、素敵な家庭」を想像させてくれます。
では、収納や雰囲気、空間づかい……家庭ごとのこだわりが見える、素敵な住まいの顔にフォーカスしていきましょう。
家族のカタチを物語る、スマートな「見せる収納」
玄関には靴があります。少なくともそれは、家族の人数分。
そして、その靴からは自ずと、家族構成やファッションの傾向、趣味を読み取ることができます。そんな靴を見せる収納にすれば、家族のカタチを物語る玄関になります。
また、見せる収納にすることで、毎日使う靴の出し入れは容易になり、通気性もよくなるなど、人にも靴にもメリットがあります。
こちらの玄関は、白を基調とした空間にミニマルなオープンシェルフを合わせた、爽やかな抜け感のある見せる収納です。等間隔でスッキリと整列した靴からは、温かくきちんとした家庭の気配が漂います。玄関に必ずある「もの」がスタイリングに活かされた、自然体が好印象な玄関インテリアです。
見せる収納を玄関につくるとき、棚やそこに並ぶ靴、モノによって随分と雰囲気が変わります。
こちらは、玄関の縦の空間を活用し、たっぷりと収納スペースを確保しています。
季節ごとに上下の中身を入れ替えたり、家族の身長に合う棚にそれぞれの靴を置いたり……。
高さのある収納には、その家庭の「今の暮らし」が自然と映し出されます。
趣のある和の空間と見せる収納で、奥深い郷愁とぬくもりを感じさせる玄関です。
学校の下駄箱にも似た格子型の靴棚も、よい味を出しています。家族の日常使いの靴たちがある景色は、凛とした和の空間をなごませ、訪れる人を気持ちよくもてなします。
趣味やライフスタイルで飾る、楽しみつつ魅せる空間
「あるものを当たり前に見せる」玄関は、等身大の家族のカタチに好印象を持てます。
趣味やライフスタイルを活かしたスタイリングで、住み手の個性をより光らせた玄関も素敵。
自分の好きなものが玄関にあると、1日の始まりには活力になり、終わりには癒しになってくれます。また、好きなものだからこそ、それを活かしたディスプレイは「住まいの顔」にふさわしいと思いませんか?
こちらの玄関は、大胆に壁に掛けられたロードバイクとスケボーから、アクティブで男前な住み手の日常が垣間見えます。
アクセントウォールとロードバイクのモノトーンで魅せる、エッジの効いた空間です。
趣味もセンスのよさも、快活な雰囲気もひとまとめに伝わってくる玄関をご紹介します。
広々と明るく、風通しのよさそうな空間は、ウェットスーツやサーフボード、植物など住み手の好きなものをより輝かせて見せています。
普段使いのもの、趣味のアイテム、そして少々の雑貨。これらをセンスよく配置し、海をイメージできるエフォートレスな玄関をつくりあげています。
玄関を開けたとたんに目に飛び込む、ボルダリングウォールが印象的な玄関です。
趣味を飾るというよりは、「趣味空間としての玄関」。ナチュラルな木の風合いとカラフルなホールド(石)のコントラストは、訪れる人をワクワクと楽しい気持ちさせてくれるのでは?
アウトドアグッズが並ぶ収納からも、アクティブな住み手の日常がうかがえます。
こちらは、陶芸家である住み手の作品を並べて、ギャラリー風にスタイリング。
品格のある佇まいの中に、親しみやすい柔らかな雰囲気も漂う空間。器や飾られた絵画をゆっくりと愛でたくなる、居心地よさそうな玄関です。
周りの空間を取り込んだ空間づくり
玄関単体ではなく、周囲の空間とつなげてスタイリングした事例もあります。
入った瞬間に、住まいの世界観に誘い込まれるような景色が広がる玄関です。
細長く奥行きのある廊下、趣のある木の扉、素材感で魅せる白い空間は、まるで絵本の1ページのようなワクワク感が漂います。
ミニマルなスタイリングが生活感を感じさせず、逆にさまざまな想像をかき立てますね。
こちらは、広々とした玄関土間の先に生活空間が広がる間取りです。
ディスプレイのようなオープン収納、インテリアの一部となった自転車、観葉植物……「玄関」という概念を超えた自由な空間の誕生です。玄関横の部屋とはガラス張りの大きな室内窓を通じてつながっていて、風の抜けもよさそう。
カフェや食堂のような、広い間口が特徴的な玄関土間。
玄関と生活空間の境界をあえて曖昧にしたインテリアで、人が気兼ねなく集まってきそう。さりげなく置かれたアンティークの家具が、品のよい落ち着きを感じさせます。
住まいの中でも人目に触れる機会が多い玄関は、好印象を与えるスタイリングを心掛けておきたいですね。でも、毎日の出入りに不便が生じるような背伸びをしては、せっかくのインテリアにぎこちなさを残しかねません。
自分らしさ、家族らしさは、使いやすさにも現れます。玄関のカタチ、玄関のあり方、玄関の使い方、そしてライフスタイルと家族の気持ちのバランスは、それぞれで違います。紹介した事例を参考に、世界に一つだけの心地よい「住まいの顔」を見つけてください。