せっかくリノベーションをするなら、家全体にこだわりを取り入れたいところですが、完全オーダーメイドはコストがかかる...。予算内に理想の住まいを実現するためには、この「コストバランス」がとても重要になってきます。
そんなお悩みをお持ちの方に参考にしていただきたい、既製品を上手く取り入れコストバランスを図りつつ、デザイン性にも妥協しないリノベのアイデアを、キッチン、収納、建具など場所ごとに分けてご紹介していきます。
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【キッチン編】
【収納編】
【建具編】
【洗面台編】
【バスルーム編】
【キッチン編】
キッチンメーカーの製品には、システムキッチンからオーダーメイドのものまで、さまざまなタイプがあります。
しかし、配管ルートや構造理由から、キッチンの配置や大きさには制約を伴う場合も多く、希望の機種が入れられなかったり、予算調整が必要になったりするケースがあります。
メーカー製品の中でも、近年人気の対面キッチン。
アイランド型製品は空間に馴染み、上品な仕上がりが魅力ですが、360°あらゆる角度から見られるため、細かいデザインや仕上げを施す必要があり、価格が高い製品も多いです。
「壁付け型」を憧れの対面キッチンに
そこで、対面キッチンを妥協せずコストをおさえたい場合は、既製品の「壁付け型」を対面式に配置し、キッチンを囲うように壁を造作。カウンターの高さ次第では手元を隠すことができるため、リビングから見たときにすっきりとした印象をもたらしてくれます。また、カウンターや収納を増やすなど、限られた予算のなかでもカスタマイズしやすい面もメリットです。
カウンターのサイズや収納の奥行きなどは、配管ルートや間取りによって制約を受けることがあるため、リノベーション会社と相談しながら進めていきましょう。
油はねやニオイ対策には「ガスコンロ・レンジフード」に工夫を
リビングに対して開放感のあるキッチンを選びたい反面、キッチンへの油はねやニオイが気になる。なにか対策を施すことができないか。
そのときは、壁付けキッチンを選び、壁側にガスコンロを置くことで、ダイニングやリビングへ油やニオイなどの広がりを軽減することができます。
ガスコンロ側は、お好みのキッチンパネルやタイルで仕上げることで、空間のアクセントにもなります。
【収納編】
収納の使い方や配置は人それぞれ。ファミリークローゼットやウォークインクローゼットのように1ヶ所に収納したい方もいれば、家具のようなデザインを選び空間に馴染ませたいという方もいます。
すべて造作家具にすると費用がかかってしまいますが、既製品をうまく組み合わせることで造作家具さながらの雰囲気をつくることもできます。
ホワイトベースの「システム収納」で壁をスッキリ見せる
天井までスッキリ見せられる収納が良いという方は、システム収納の中でも「ホワイトカラー」のチョイスがおすすめです。
スッキリしたデザインが多く、壁に馴染ませることで生活感を減らすことができます。
場合によっては既製品でもサイズをオーダーする必要がありますが、すべて造作にするよりもコストをおさられることが多いです。
また、メーカーを限定することで、カラーリングや風合いにばらつきがなく、視覚的にもスッキリした印象をもたらしてくれます。
【建具編】
自分好みのカラーでつくられた「ドア」になかなか出会えない、という方もいるのではないでしょうか。
空間のアクセントとして「塗装可能なドア」を選ぶ
メーカー製品のなかには塗装可能なものがあり、好きな塗装カラーを選んで自分好みのドアをつくることができます。
リビングや子供部屋のドアに少しアクセントを入れたい、という方には「塗装可能なドア」で好みの色に仕上げることをおすすめします。
例えば、パステルカラーやビビットカラーなどはメーカー製品にない場合が多く、好きな色を選んで塗装することで自分好みに近づけやすくなります。
自分自身で「DIY塗装」をするといった楽しみ方も。
工期やスケジュールとの調整が必要になってくるため、DIYが可能かどうか、リノベーション会社に相談してみましょう。
【洗面台編】
洗面台も、メーカー製の「システム洗面台」からフルオーダーでつくる「造作洗面台」まで、幅広い選択肢があります。
システム洗面台は、使い勝手もよくコストバランスのとれた製品が多いです。
造作洗面台に比べると、デザインの幅は限られますが、組み合わせ次第では雰囲気の良い洗面空間をつくることができます。
木目のデザインを取り入れたシステム洗面台
システム洗面台は、面材の選択肢が幅広く、なかには木目調の面材を選ぶことが可能です。
スッキリした洗面ボウルと、木目の面材を選ぶことで、ホテルのような清潔感ある洗面空間が仕上がります。
洗面台のお手入れもしやすく、長く使い続けられる点も魅力のひとつです。
【バスルーム編】
タイル貼りで囲まれたお風呂は「在来工法」が多く、デザインの自由度が高い反面、コストがかかりやすくなってしまいます。
新築マンションなどで主流になりつつある「ユニットバス」だと、在来工法タイプに比べるとコストはおさえやすいですが、デザインの選択肢が限られてしまいます。
そんな方には「ハーフユニットバス」がおすすめです。
「在来工法」と「ユニットバス」の良いところを組み合わせた、デザインとコストのバランスが取れる製品です。
タイルを使ったハーフユニットバスでホテルライクに
壁の上部と天井の仕上げ等は、ユニット製品ではありませんので、タイルや石材などを用いて、好きなデザインに仕上げることが可能です。
すべてタイルの場合、ユニットバスに比べてお手入れを念入りにする必要がありますが、浴槽や床面などは通常のユニットバスと同じ素材を使っているため、お手入れもしやすいです。
リノベーションを行ううえでは、物件のポテンシャルやご要望に応じて、ケースバイケースでコストバランスを整える必要があります。
予算に合わせて、優先順位をどのようにつけていくか、リノベーション会社と相談しながらプランを決めていきましょう。