採光や通風の機能を果たすことを考えて設けられることが多い中庭。しかし、中庭は機能的な役割を果たすだけでなく、そこに住む人やそこを訪れる人を心地よくさせてくれる空間でもあります。今回は、SUVACOに掲載されている、役割を果たしながら住む人を心地よくさせる中庭の事例をご紹介します。
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周囲からの視線をガードしつつ開放的な中庭
玄関ポーチに面した中庭
L字の縁側で囲まれた中庭
プライバシーと採光、通風を確保した中庭
楽しい時間を過ごすことができる中庭
植栽のある中庭
水盤が造作された中庭
2階に設けられた中庭
周囲からの視線をガードしつつ開放的な中庭
外からは閉鎖的だけれども、中からは開放的という中庭の基本的なかたちを実現しています。
2つの中庭を持つこちらのお宅での中庭の役割は、景色を楽しむという表向きな役割だけでなく、裏の役割として物干し用のバルコニーが設けられています。バックヤードが充実していることは、住むものにとって嬉しいポイントです。
2階に設けられたリビングからも中庭を望むことができます。1階から2階にかけて、中庭に面しているそれぞれの部屋から見える中庭の景色は、部屋の高さと方向を考慮することで、各部屋から異なった景色が楽しむことができるようになっています。
玄関ポーチに面した中庭
玄関ポーチを兼ねた縁側から臨む中庭。中庭に沿って設置された縁側は、洗面、バスルーム、寝室、子供部屋へと繋がっています。つまり、それぞれの部屋から中庭の景色を楽しむことができるのです。
L字の縁側で囲まれた中庭
エアコンなどの機械を使うのではなく、太陽の光や自然の風といった自然のエネルギーを利用するパッシブデザインを叶えるために設けられた2つの庭。
部屋と部屋とを繋ぐL字の縁側は、室内からだけでなく、外からも部屋を繋いでくれます。
もう1つの庭では、カメとメダカが飼育されています。ウッドデッキでは、元気に走り回る子供たちの姿も。
プライバシーと採光、通風を確保した中庭
道路から部屋の中や中庭が直接見えてしまわないようにと、コンクリートの壁が設けられた中庭。プライバシーと採光、通風を確保するために設置された中庭です。
玄関ドアを開けると正面にあるFIX窓から中庭が一望でるようになっています。
楽しい時間を過ごすことができる中庭
通り土間とリビングダイニング、和室に面して設置された中庭。家族や友人と一緒に、バーベキューをして楽しい時間を共にすることができる空間です。
中庭が、自然と人が集まり、楽しいひと時を過ごす憩いの場所となっています。
植栽のある中庭
和モダンな住まいにリノベーションされた空間に設けられた植栽のある中庭。高さのある植栽は、縦の空間の広がりを感じさせてくれます。
中庭を望むことができるバスルーム。閉鎖しがちなバスルームも中庭があることで自然光を取り込むことができ、明るく開放的に。
水盤が造作された中庭
水のゆらぎや清涼を感じられる水盤が造作された中庭。水盤の底にはモザイクタイルが張られ、さらに光ファイバーが取り入れられています。光ファイバーの光は、自動で色を変えることも可能。
奥に植えられた植え込みが水面に映り込む様子や、空の映り込みも楽しむことができるように計算されています。
リビングダイニングと大開口で繋がる中庭は、蛇篭(じゃかご)で囲まれているラグジュアリーモダンな雰囲気。こちらの蛇篭の反対側は、住宅の外観のファサードでもあります。
雨の日は水盤に庇から落ちた水滴が波紋を描いてくれるので、なんだか憂鬱な気分になりがちな雨の日も待ち遠しく感じられることでしょう。
2階に設けられた中庭
コの字型にダイニングキッチンと和室、バスルームを配置し設けられた2階スペースにある中庭。和室とバスルームは、木製の建具を開け放つことができるように設計され、室内と中庭に一体感を持たせることができるつくりとなっています。
「役割を果たしながら住む人を心地よくさせる中庭」をご紹介しました。中庭を設けるのならば、住む人にとって中庭はどのような役割を持たせ、どのように感じられる空間であってほしいのかを考えて設計されてみてはいかがでしょうか。