2018/06/17更新1like2058view椎野真穂

内側に森を抱く家~空と風のある暮らし10選~

最近の戸建てでは、中庭をつくり、満足感の高い暮らしをしている人が増えています。自然の緑がいつでも眺められる中庭は、住む人にとってうれしい設え。どんな場合、建築家は中庭をおすすめするのでしょうか。事例でご紹介します。

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外側を閉じ、「中」に向けて開く

リノベーションや建て替えを考えている場合、家の立地条件によっては、中庭をおすすめされることがあります。

例えば、その土地が大きな道路沿いで騒音や人通りが多かったり、住宅密集地で隣家に囲まれ視線が気になるなど、窓を外に向けて開放するメリットが少ない場合です。
また、狭小など地形の関係で、通常の設計では採光率が低くなりそうなときは、「ライトコート」と呼ばれる、採光のための中庭が設けられる場合もあります。

いずれにしても、「庭」の造りに凝るほど費用がかさむので、コストとの兼ね合いによるデザインが大切です。中庭を設けたほうが暮らしやすくなる実例とともに、コストを抑えつつ、植物を入れた中庭を中心にご紹介します。

採光のためのライトコート事例

道路と住宅に囲まれたお宅。プライバシーを保つ暮らしが難しいためライトコートを設け、そこに向けて全部屋が開かれた造りとなっています。
1階のライトコートは、ウッドデッキと2本の植栽だけというシンプルな体裁です。
その真価は、家族がくつろぐ2階部分で発揮されます。
ライトコートはL字形で囲まれることが多く、またこのお宅のように、周辺環境に遮られない2階部分にLDKを設けることで、充分な光とプライバシーが守られたくつろぎ空間を確保できるのです。

旗竿地のためのライトコート事例

こちらは、隣家に囲まれた旗竿地に建つ家。唯一の日照を期待できる東南角は、地形の関係で入口にするしかないという制約がありました。

そのため、玄関前をライトコートとして設け、家はそれをL字型で囲む形になりました。1階は玄関の開口部に面して、家族それぞれの個室が並んでいます。
ちなみにLDKは、より大きな採光が得られる2階に設けています。ライトコートから充分な採光が得られるうえ、隣家の壁が迫っているという条件が逆に幸いし、隣家と道路からまったく中が見えない空間が生まれました。

京町屋型の敷地に光と風を

長い敷地にコの字型に建てられた事例です。右が南、左が北に細長く、光や風が奥まで通りにくいため、南北の中間に中庭を設けました。

正面に見える玄関ドア前が中庭です。右の南側の棟を平屋に、左の北側の棟は2階建てにすることで、南の平屋の屋根を越えた光が、中庭を介して北側の棟にも充分に得られるように工夫されています。
こちらは、やはり南北に長い別の住宅です。
左側が南なので屋根は低く、右にある北側の屋根は高くつくられています。上の事例と同じく、北側の部屋の前にある中庭から、存分に光が降り注ぎます。

プライバシーと四季の移ろいを享受できる平屋

定年後のご夫婦のお住まいです。高いマンションに囲まれ、周囲からの視線が気になる立地です。自然の緑もほぼ見えないため、プライバシーの確保と自然を目にして楽しめる暮らしを希望されていました。

周囲からの視線を遮る必要があるとき、中庭のある家の外観はこのように窓が少ないケースが多いです。そのため、建築家には周辺環境を拒絶した建物に見えないような外観造りが求められます。
上の家の内部です。坪庭風のコンパクトな中庭でコストは抑えつつ、建物内をめぐる庭をどの部屋からも楽しめる造り。都市部の真ん中に建っているとは思えない、竹林の一角にあるような住まいです。
オーナーご夫婦の願い通り、プライバシーを守りつつ、四季の移ろいゆく自然を楽しめる和モダンな平屋となりました。
こちらも定年後のご夫婦のお住まいです。敷地は、集合住宅や個人宅が密集する古い住宅街。

そのため、完全にプライバシーを確保した、定年後の自由な生活が楽しめる家を強く希望されていました。さらに、家の中ではプライバシーは不要ということで、このように中庭に向けた、植物園のような大開口の空間がつくられました。

四角い中庭の向こうには、廊下をはさんでもうひとつ四角い中庭があります。このため、上から建物全体を見ると、漢字の「日」の字に見えるユニークな形。お互いの姿は見えていても自由で気ままな、ご夫婦が長年憧れていた生活が実現しました。
中庭が効果的に機能するためには、採光や風通し、雨水の処理などに熟練の設計が必要になります。後悔しないためには、中庭づくりの経験豊富な建築家や、技術の確かな施工会社に依頼するのがベストです。

植栽や石などを入れたり、2階より上に中庭を設けるときは、できるだけ建築途中にデザイン変更しないよう、ご家族や建築家とよく相談してくださいね。
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