2015/12/05更新0like36262view

著者:lin_woman

グルニエって何?ロフトとはどう違う?

グルニエとはフランス語で小屋裏のこと。単なる収納スペースだと思われがちですが、こんなに楽しい場所、荷物に占領させていてはもったいない!実はグルニエには楽しい使い方があったんです。ロフトとの違いとともに、収納だけではない活用方法をみていきましょう。

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グルニエとは?ロフトとは?

「ロフト」にはなじみがありますが、「グルニエ」は、聞いたことがあるようなないような、と言った方も多いのでは?今の建築基準法では、面積は下の階の2分の1以下、天井高は1.4m以下という基準は「ロフト」も「グルニエ」も全く同じ!では、どこに違いがあるのでしょうか?

グルニエは、フランス語で「小屋裏」という意味で、屋根裏などの空間のことを言い、グルニエのハシゴは取り外せたり、折込めたりすることができるよう可動式にしなければならないという規制があります。

一方ロフトは、天井高を高くして部屋の一部を2層にした上部空間のことを言います。
イメージで言うと、ロフトは部屋の延長上にあるスペース、グルニエは秘密の屋根裏部屋、といったところでしょうか。

グルニエもロフトも、ちょっとしたプラスアルファの空間として様々な使い方ができます。今回は、グルニエやロフトを上手に活用した実例をいくつか見ていきましょう。

アイデア次第でいろんな使い方ができる!

多少天井が低くても、座ってしまえば問題ありません。天井の低い方にベンチを備えつけ、高い方には本棚を造り付ければ、誰にも邪魔されない読書スペースが出来上がりました。これだけの広さがあれば、図書館のように家族みんなでも一緒に読書を楽しめます。
上窪哲也建築計画事務所「Y-HOUSE」
固定階段を作って、第二のリビングを設けました。ソファー、テレビに天窓と至れり尽くせりです。キッズスペースにしておくのはもったいない。大人のプライベート空間にしても良いですね。
松井哲哉 / 村田知子「曲居 kyokkyo」
思い切って、こんなところに畳をひいちゃいました!布団が無くてもごろりと横になれます。窓を付けたので、自然の明るさも空気の流れもあって、気持ちいい空間になりそうです。
天窓は大きく、壁に取り付けたのはかわいくて小さな丸窓。まるで船の中の一室のような、秘密基地のような空間が出来上がりました。

右側はグレーチングにして、下から天窓へ風が、天窓から下へ光がそれぞれ行き来するような造りになっています。
河合健之「室町の家」
これぞ王道、キッズスペースです。天井高1.4mは、大人が立って歩くには厳しいですが、子どもには問題なし!大きな窓を設けて、日当たりも良好。ここならおもちゃを散らかしっぱなしでもママに怒られない?!
山本陽一「木場の住宅」
子どものベッドスペースです。上り棒、うんていも備えて、上ったり下りたりの行為も楽しくなるスペースが出来上がりました。
将来の子供部屋にするべく、かわいい壁紙をチョイス。扉や壁などの建具で仕切らなくても、完全プライベートスペースが確保できます。傾斜天井なのも屋根裏部屋っぽくて素敵ですね。
約40年経つ木造住宅の全面リノベーション。
家族の記憶を残すようオリジナルを尊重しながら、構造的な補強工事や全面的な断熱改修工事をすることに。グルニエにも光と風が通り心地の良い空間です。
中庭から光と風、四季折々の変化を肌で感じることの出来る住まい。
室内は、肌触りがすっきりとした表情のヒノキの無垢材フローリング、柱や梁を隠さずにそのまま見せることで、温かみのあるインテリアデザインに。なんと、グルニエから暖かい空気を1階の床下空間に縦ダクトを通して送風機で送り込み、1階の補助暖房に利用していいるそう。こんな工夫もできるなんて驚きです。
無二建築設計事務所「家族のびのび大空間:自然素材の家」

天井高4m!グルニエのある団地リノベーション

最上階だけ天井高4m、一戸建てでもめったに味わえない開放感のある団地リノベーション。
「こだわるところ」と「工夫すること」をしっかり分けてスピーディーに判断したことが、時間とコストのカットにつながったポイントだそうです。団地ではかなり珍しく、玄関とダイニングにあるハイサイドライトからも光が差し込み、廊下の天井にはグルニエへの階段が隠されています…。

子供部屋として楽しむロフト

天井高が9mを超える大きな方形屋根の住まい。
秘密基地のような子供部屋はハイサイドライトからの光と吹き抜けを感じることのできるつくりになっているので、ずっとここで過ごしたいくらいに快適!です。

平屋のグルニエ

広いワンルームのような平屋の住まい。
広い土間スペースに薪ストーブを置いたり、柱と梁でコーナーづくりをしたり、一人でゆったりと過ごすこともできるし家族とワイワイ過ごすことも自然にできてしまう。子供スペースのグルニエでも、自由な過ごし方ができます。

ゲストルームとしてのロフト

平屋建てを基本とした住まい。
広い敷地のほとんどが傾斜地だったため、とにかく工夫の詰まったプラン。何よりシンプルにつくることを心掛けた平屋に、ポツンとゲストルームが乗っています。

こんなグルニエ、わくわくする

11坪の土地に建つ、2人の家。
間仕切り壁で仕切らずに空間をつなげることで、開放感のある居心地の良い住まいに。限られたスぺースとコストでありながら、広いグルニエやオリジナルの造作キッチンを採用することができました。
グルニエとロフトの違い、お分かりになりましたか?
「同じようなもの」と思われがちですが、違いがハッキリとしたのではないでしょうか。事例を参考に、どんどん家づくりのアイディアに取り入れてみてください。思ってもみなかったすてきな空間ができるかも知れません。

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