新品のピカピカな無垢材もいいですが、あえて「足場板」を使ったインテリアをご存知ですか?足場板を使用すると、たちまちお部屋にヴィンテージ感が増し、味わい深い印象になるんです。そんな足場板を使って作った素敵な住宅の実例をご紹介します。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
足場板とは?
温かみを出す床
棚板として
壁面に貼る
他にも使い方はいろいろ
足場板とは?
足場板とは、もともと建築現場で職人さんが足場として使用していた作業床のことです。
近年では、スチールやアルミなど金属のものがほとんどですが、昔は杉を中心とした木材が使用されていました。高所で使われることの多い足場板は強度も高いうえ、新品の木材に比べてローコスト!
職人さんたちの安全をサポートしてきた歴史からどことなくノスタルジックな雰囲気も漂います。
さらに最近では、一般の方でもネットショップやホームセンターで手軽に手に入り、長さの指定ができるお店もありますので、DIYの材料としても人気があります。
温かみを出す床
床のように広い面積を足場板で仕上げるとお部屋の雰囲気にぐっと温かみが増します。しかし、足場板そのままだと割れや反りが生じるほか、木のささくれが残っている可能性があります。
こちらの事例の足場板は38mmも厚さがある杉材ですが、水分が多くて施工性が悪いため数か月間倉庫で寝かせて水分を減らしたそうです。
施工面で扱いが難しい足場板ですが、手を掛けたぶん味わいがより一層増しますね。
現場で足場板としての使命をしっかり果たしたささくれのある板でも、表面を削り加工することで滑らかになりむしろ「大人ヴィンテージ感」が出ます。
加工した足場板は荒削りになりすぎず、ステンレスやモルタルとの相性も抜群です。シンプルかつ洗練された雰囲気が出ますね。
棚板として
足場板DIYの代表格が棚板としての使用。
板の幅も棚板にぴったりですし、強度があるので本棚にも向いています。
こちらの事例はプロが作ったものですが、DIYに挑戦される場合、棚を作りたい場所にブラケットを取り付け、その上に足場板を乗せるでも簡単に棚が作れるので女性でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。ただ、DIYの場合は強度があまりないこともあるので収納するものに注意してください!
壁面に貼る
壁一面だけに足場板を貼りアクセントウォールにするケースもあります。傷が付いていたりペイントされたりバラバラな板を切り貼りするのも面白いです。年月が経つにつれて変化していく木の表情も楽しめますね。
同じ足場板でも貼り方を変えるだけで印象がガラリと変わります。おしゃれな床材の貼り方で目にするヘリンボーンですが、足場板のアクセントウォールにするのも素敵です。
他にも使い方はいろいろ
キッチンカウンターに貼ると、まるで海外のカフェのよう。
床材の色をあえて合わせないのもお洒落ですね。ダークトーンの床と壁のレンガが足場板の古びた風合いにとても合っています。
足場板を加工して建具だって作れます。使う度に味が出て、既製品とは違う良さがあり、より愛着が湧いてきそうですね。
インテリアに足場板を取り入れるだけでこんなにも雰囲気が出るんです。使い込むごとに深まる味わいは新品の建材には出せないものがあります。昨今流行中の男前インテリアやヴィンテージ家具とも相性ぴったりですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。