SUVACOアドバイザーの日々

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2016年10月28日更新

注文住宅(その他)

住宅で使われる素材の違い、知ってますか?〈無垢材編〉【アドバイザーの日々】

こんにちは。SUVACO・リノベりすアドバイザーの竹村 洋亮(ひろあき)です。本日は、住宅ではスタンダードな建材と言っても過言ではない、無垢材のお話をちょっと深いところまでお話しさせていただきます。


ひとえに無垢材といっても、さまざまな種類とそれぞれの特徴があるんです。

塗装で見た目も全然変わります。

塗装で見た目も全然変わります。

無垢材と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?

「温かみを感じる」「見た目の雰囲気がいい」「木の素材感を感じる」など、素敵なイメージがありますよね。では、SUVACOの事例などでもよく扱われている無垢材が、見た目だけでなく、樹種によってそれぞれの特徴があるのですが、ご存じでしょうか。

「針葉樹」と「広葉樹」

昔、小学生の頃に理科の授業で木には「針葉樹」と「広葉樹」があるって勉強したのは、覚えていますか? うろ覚えの方もいらっしゃるのではないかと思いますので、少しおさらいです。

少しマニアな領域でお話をすると、木自体の細胞が異なるのですが、そこはとても長い話になってしまうので…わかりやすいところで言うと葉っぱの形で見分けることが出来ます。

先端が尖っていて細い葉っぱが針葉樹で、平べったい葉っぱが広葉樹です。うーん…それでもよくわからないですよね。それで?何が違うの?ってなると思います。

英語にすると、一目瞭然です。「針葉樹」をソフトウッド、「広葉樹」はハードウッドと呼ぶことがあります。そうです。「針葉樹」は柔らかい木で、「広葉樹」は硬い木ってことなんです。

SUVACOオフィス近くの樹木

SUVACOオフィス近くの樹木

よく使われている樹種は「針葉樹」と「広葉樹」どっち?そしてその違いは?

よく住宅で使われる樹種で、パイン材(北欧マツ)・杉材・ヒノキ材は「針葉樹」で柔らかい素材です。柔らかいので物を落としてしまった際にへこみやすいのですが、明るい見た目とともに空気層が多いので肌がふれた時の温かみがあります。

へこんでしまったときも空気層が多いので、ガーゼやティッシュに水を含ませてへこみ箇所に置いたり、布を当ててスチームアイロンで水分を送ってあげると、へこんだ部分が水分を吸って膨らむので目立たなくなったりします。

国産スギ材の温もりと、考え抜かれた暮らしやすさ。心地よい癒しをくれる住まい。

一方「広葉樹」では、オーク材(日本名:ナラ)・バーチ材(日本名:カバ)・チーク材(熱帯樹木)・クリ材・ウォルナット材(日本名:クルミ)・タモ材などが床材で使用されることが多いですね。家具にもよく使われるので、聞き慣れた樹種があるのではないでしょうか?色も少し濃い色があるのも特徴でしょうか。

こちらは細胞の密度が高く、反りにくく表面も硬いのでへこみが気になってしまう方には向いています。ですが、密度が濃く硬い分「針葉樹」に比べて、肌がふれた時は冷たい感じが少しあります。

Modern Luxury 美しく纏う、モダンラグジュアリー

住宅で使われる無垢材にはどんなものがあるの?

床材以外にも、住宅ではさまざまなところで無垢材が使われることがあります。

内装で言うと、天井材やドア、腰壁材やカウンター材、棚板などで使われます。家具で言えばテーブル、チェアやソファでは使用材料に無垢材の名前がよく書いてありますよね。

日本では、昔からたんすを桐材で作成したり、浴槽にはヒノキが使われていて、今も温泉などに行くと健在なところがあります。お寺などでは古くから床材に無垢材が使われてきて、こちらもいまだに人が歩いても何も心配のないしっかりとした状態を保っています。

モノをしまい込まずに 楽しみながら「見せる」収納を!

無垢材は手を入れてあげれば一生モノなんです。

日頃ご相談いただく際に、無垢材と一般的なフローリング(私はこれを新建材と呼びます)ってどっちが良いんですか?とよく質問されます。その質問に私はこのように質問をお返ししています。

「革やデニムを長く使った際に古びた感じを味が出たと思いますか?それとも劣化と感じますか?」

住まいも一緒で、時が経ち使い続けていくと劣化をしていきます。無垢材も、新建材も新しい時はもちろんどちらもきれいなんです。15年くらい経った家の、南側の窓の近くの床を想像してください。他の部分と違って色があせたり、表面がぽろぽろと肌別れしていることが多いと思います。

表面の木目プリントが剥げて肌分かれするのが「新建材」と呼ばれる一般的な合板フローリングです。ベニヤを何枚も貼り重ねて、仕上がりの目で見える部分に木目のプリント板を貼るので「合板フローリング」と呼びます。

戦後の住宅復旧で、大量生産をしなければならない状況で一気に広まった建材です。板と板をボンドで重ねて成型しているので、反ることがなく施工もしやすい。最近では「ワックスフリー」という製品もあり、お手入れが面倒な方にはオススメの建材です。ですが肌分かれしてしまうと修復は難しく、リフォームで上から新しい床材を貼る「重ね張り」か、床材を剥がして貼り替える「貼り替え」をする必要があります。

無垢材は日に焼けて色が変わることはありますが、表面が肌分かれすることはまずありません。無垢材を無塗装で貼ることは、汚れがつきやすく水分も染み込みやすいため、何かしらの表面仕上げがなされていると思いますが、金太郎飴のように表面を削ってもどこまでも無垢材なので、焼けたところを削って、再度無垢用の塗料(木に染み込む含浸系の塗料)を塗ってあげれば元のように戻ります。このように手を入れてあげることで無垢は長く使用ができ、一生モノとしてお付き合いいただけます。

上記の説明をした上で、常に新しいきれいな状態が好みで、劣化と感じるようであればリフォームでリフレッシュできる「新建材」合板フローリング、「味」として長く使えるものが良いと思う方には無垢材をオススメしています。最近は複層フローリングといって、表面が無垢で、複層部が合板という狂いが出るのを防止するために開発された材料も出てきていますね。

No.35 20代/2人暮らし

ふれた温かさや目でも表情を楽しませてくれる無垢材。

無垢材の施工には反りを緩和する貼り方や保管の仕方など気をつける点がいくつかあります。そういった知識のある会社なのかどうかを確認するのも、会社を決める条件の一つになるかもしれません。

実際に家づくりが進んでいくと、壁をどうするか床をどうするかというお話になっていくと思います。そんな時にふと、そういえばこんな話があったなぁと思い出していただけるとうれしいなと思います。仕上がりの雰囲気もイメージしつつ、樹種や特性も意識して素敵な家づくりを楽しんでくださいね。


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この記事を書いた人

竹村 洋亮さん

建築業界に携わって10数年、実際に現場で培ってきた知識と経験を元に、専門家とこれから家づくりをご検討される皆様とをつなぐ架け橋としての役割を担いたいと思っています。

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