私たちは人生の約1/3を睡眠に費やしています。睡眠は、健康や日々の体調にも大きな影響を及ぼします。ならば、寝室の質を高めて、よりよい人生を過ごしませんか? 今回は睡眠の質を高めるベッドルームづくりのポイントをご紹介します。ぐっすり心地のよい眠りを実現しましょう。
SUVACOが専門家をご提案
家づくり・リノベーションはどこに頼むのがいい?SUVACOがご要望に合ったプロを提案します。
> 詳しく見る
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
ベッドルームを睡眠に適した環境にする
脳を睡眠モードに切り替える
間接照明で光量を抑える
温度・湿度調整がしやすい部屋に
心を落ち着かせるカラーを取り入れる
木のぬくもりで安らぐ空間に
好みを反映した空間で心地よい眠りへ
自然光の目覚ましでスッキリ爽快な朝を
ベッドルームを睡眠に適した環境にする
現代の暮らしはスマホやPCの長時間利用、不規則な生活など、睡眠にとって悪影響を及ぼしやすい環境下にあります。そこで提案したいのが、ベッドルームの改善。現状の問題点と改善ポイントを洗い出し、できることはすぐに実行に移りましょう。
脳を睡眠モードに切り替える
寝室に足を踏み入れることで脳は「そろそろ眠るのかな」と判断し、活動モードから睡眠モードに移行するよう指示を出します。
しかし、その空間に脳の活動を促すようなもの、たとえばテレビやPC、スマホなどがあると、切り換えがスムーズにいかなくなります。
こういったものはできるだけ寝室に置かないほうがよいでしょう。
住まいがワンフロアならば、こちらの事例のように、仕切りや段差でベッドルームを切り離すのも効果的。四方を壁で囲っても上部を塞がず、またドアがないので、圧迫感が緩和されています。
間接照明で光量を抑える
光には脳を活性化する働きがあります。
つまり、質のよい睡眠タイムのためには、光量を減らすことが効果的といえます。
おすすめしたいのは、電球色を使用した間接照明。
光が柔らかくなるだけでなく、あたたかみのある暖色が、心身をより深いリラックス状態へと導いてくれます。
睡眠時には部屋を真っ暗にするのが一番よいとは言われていますが、安全性などからそれができない場合は、照明の種類や色調にこだわりましょう。
温度・湿度調整がしやすい部屋に
ベッドルームの環境も睡眠の質を左右します。ここで注目したいのは温度と湿気。
窓の設置や加湿器・除湿器なども取り入れて、快適な環境をつくりましょう。
こちらは窓の開閉で気温・湿度の調整が可能です。また、調湿効果のある珪藻土を壁や天井に使っています。
心を落ち着かせるカラーを取り入れる
ベッドルームの色彩にも注目してみましょう。
たとえば、刺激的な極彩色は神経を高ぶらせるため、寝室には不向きといえます。
こちらの事例の淡いパープルのように、柔らかな色調でまとめると安らぎのある室内に。
他にも精神を落ち着かせるブルー、やさしいベージュ、アースカラーなどがおすすめです。
木のぬくもりで安らぐ空間に
注文住宅やリノベーションなどの住み替えを検討しているなら、寝室の使用資材もチェックして。中でも木材のぬくもりは安らぎ効果が高く、日中の活動で高ぶった精神を落ち着かせてくれるでしょう。
こちらの寝室は床にオーク材が使われており、梁出し天井も開放感があって特徴的です。
このように木材に囲まれている寝室には、ホッとする居心地のよさがありますね。
好みを反映した空間で心地よい眠りへ
好きなテイストを取り入れながら、質の高い睡眠のためのベッドルームにしてみましょう。ポイントはこれまでに挙げているように、神経を高ぶらせるような刺激を少なくすることです。
ラグジュアリーな雰囲気にしたいときは、淡いトーンかつ、モノを多く置かないこと。刺激が少なく、寝室に適した室内に仕上がります。
自然光の目覚ましでスッキリ爽快な朝を
質の高い睡眠を得るには、目覚め方も重要になってきます。
自然光を浴びて目覚めると、脳内時計を正しく機能させることになり、それが夜のスムーズな眠りにつながるといわれています。
朝日が注ぐベッドルームは、睡眠の質からも理想的な環境です。家づくりの際は朝日を意識して、ベッドルームの間取りを決定するとよいでしょう。
睡眠の質を高めるベッドルームについて、さまざまな事例をご紹介しました。ファブリックや家電の使い方次第で改善できることもあります。ポイントを押さえれば睡眠環境は変えられるので、さっそく今日から実践してみてください。