2018/05/25更新2like10447view

著者:YUHe

玄関は一日を大切に過ごすための場所【心地良さを求めた家と暮らしvol.2】

この記事を書いた人

YUHeさん

2013年に注文住宅を建てました。
窓からの景色を望む2階リビングの家。
四季や景色を楽しみながら暮らしてます。

インテリアにはかなり前から興味があったのですが、一年半前にSNSを始め素敵すぎるお宅やショップを沢山拝見してインテリア熱は上がるばかり。

小さな子供がいるのでなかなか思うような形は作り出せませんが諦める気なんてさらさらなく日々奮闘中です。

こんにちは。連載第2回目は、玄関について。
『玄関は家の顔』。そう言われるくらいですから、とても大切な場所です。扉を開けて初めに目につくところで、まさに家の第一印象ですよね。そして心地良い玄関は、忙しい日々の中でも小さな幸せを感じることができる。そんな、「暮らし」にとってもまた大切な場所だと思っています。

この記事では、数年間暮らしてわかったわが家の玄関事情について。そして家づくりのときに玄関について要望したこと、わが家の「玄関の役割」について書いていきます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

わが家の玄関事情

わが家の主な来訪者は、宅配業者さんや町内の方々です。友人に比べて圧倒的に多いです。頻度は、大体週に3回程でしょうか。……どれだけ買い物してるの?というのはおいといて(笑)。

それはつまり、家の中には入らない方々です。てことは、その方々にとって玄関は、わが家の第一印象どころか……ほぼ全て。

人から見られる玄関は、言うならば「身なり」のようなもの。靴や遊具が散乱しているような状況は避けたいし、やはり気持ちよく迎えたい。そして当然ですが予告なしに来られるので、普段から気を抜けません。

そうなると必要なのは、まず収納。そして掃除。

わが家には、靴用と物用の収納が1つづつあります。
靴の収納

靴の収納

物用収納(右)

物用収納(右)

この2つの収納にはただ放り込んでいるだけなので、残念ながら中身は人様にはとてもお見せできるような状態ではありません。

でも、一応隠せてます(笑)。
綺麗っぽく見せる玄関。これがわが家の現状です。

どんなに良い工夫や収納があっても、それを活かすかどうかは自分次第。そして、どこまでをOKとするかもまた自分。わが家の場合はかなりルーズです。とにかく隠して見た目を綺麗にする、玄関の裏の顔です(笑)。

手に余るほどの物を増やさず、収まらなければ捨ててしまう。そうすることで、設備に頼らずとも綺麗っぽい玄関は保てるのかなと思います。


玄関掃除は、2〜3日に1回くらいのペースで仕事へ向かう前にしています。ほんの30秒ほど、ささっと掃き掃除をして終わり。模様替えをするとき以外は力を入れません。たったそれだけなので、全然苦にもなりません。

恥ずかしながらも、かなりのズボラっぷりが露わになりました。残念ながら、これを変える気すらないところがまた自分らしい(苦笑)。

家づくりで要望したこと

家づくりを始めたときに『建築』面で玄関に求めたことをザックリあげると、以下の4つです。

●モルタル土間
●広めのスペース
●光が差し込む窓と風を通す窓
●大きな収納

特別拘ってないシンプルな玄関かもしれません。

では、理由を1つづつ見ていきますね。

玄関に求めたその1●モルタル土間

土間にしたいと思った理由は、玄関掃除をできるだけ簡単にすませたいからです。表面はフラットに仕上げてあり、水を弾くように防塵塗装がされてます。

モルタル土間の良さはなんと言っても、ホウキでささっと履くだけでほぼ完了と言えるほど、掃除が簡単なところです。OKサインを出してるのは自分なのですが(笑)。

タイルに比べると目地に砂や埃が残らないので、ほうきストレスゼロ。

これは些細なことのようですが、僕のようなせっかち……いえ、スピード重視派には非常に大切なポイント。ただでさえ、リビングや居住空間での掃除でたくさんの時間が取られるのだから、玄関くらいは簡単に済ませたいのです。

そしてもう1つ。
モルタルの無機質な素材感には、シンプルですが表情に味わいがあって、それが好みでした。

どんな素材も、生活する上で少しづつ「ヒビ、欠け、跡」ができていきます。
「家を育てる」といえば大袈裟かもしれませんが、住んでいるという歴史を感じさせてくる傷は、大切な思い出に感じます。そしてそれすら「良い雰囲気」として伝わってくるのが、モルタル土間ならではの魅力だと思います。

玄関に求めたその2●広めのスペース

広めのスペースがあると、何ができるのか? インテリアが楽しめます←まさにインテリア馬鹿の思考です(笑)。
わが家の玄関は他の部屋ほど広くはありませんが、椅子や植物を置けるくらいの余裕があります。

玄関は季節もののアイテムが取り入れやすいこと、そして生活の場ではなく散らかりにくいので、インテリアを楽しむにはもってこいの場所です。手軽に模様替えもでき、気分転換したいときにはオススメの場所。

それともう1つ、この広さが担う役割は、将来必要となる子供の通学用自転車の避難場所です。

わが家はインナーガレージなので、屋外には雨を凌げる場所を設けていません。小さい自転車であればガレージの空いたスペースに入れることはできますが、中学生が乗るくらいの大きいサイズとなるとそうもいきません。

ただし、この用途はあくまで雨の日限定です。通学用自転車がかっこいいインテリアにはなることは、さすがにないので(笑)。

玄関が泥だらけになるのは少し気が引けますが、乾いたあとに掃けば簡単に綺麗になります。それに、子供の持ちものはやはり、親にとっても大切ですから。

玄関に求めたその3●光が差し込む窓と風の抜ける窓

当初より、明るい玄関にしたいと思ってました。人が訪ねて来たときも、子供が学校から帰ってくるときも、明るい玄関はやはり気持ちが良いもの。

当の本人が明るい時間になかなか帰れないのが残念なところです(苦笑)。
また、僕がインテリアを飾るときに必ず配置するのが植物。もちろん玄関にも置いてあります。
これは、そんな植物を育てるための窓でもあります。

FIX窓で光を採り、風を通すために滑り出し窓を。
おかげで、植物を育てやすい環境になったように思います。

玄関に求めたその4●大きい収納

これは、初めに書いた通りです。いつでもスッキリさせるために、押し込むことができる収納(笑)。

使わない靴はできればしまっておきたいので、下足棚は大きくしてもらいました。←ほぼ妻に占領されてます。

収納は、大きいに越したことはありません。「中身は最低限必要なものだけに絞って」と言われたとしても、どれくらいが必要なのかはなかなか把握できないものです。
それでも収まらなければ捨てる。管理するものはほどほどに。


また、『建築』面では、玄関は必要以上に飾らないようにしました。
たとえば物をかけるフックがあれば便利ですが、あとから自分で付けることができますし、心変わりしてコートラックが欲しくなるかもしれません。

わが家には郵便受けもありません。ただ差し込まれるだけ。でもこれで充分だと思ってます。
ものが必要以上にある状態は、僕にとってはどこか制限されているようで、不便とすら感じます。

他のことができる可能性を残しておくことで、移りゆくライフスタイルの変化にも対応していけると思っています。

玄関はどんな場所?

普段の暮らしの中で、玄関は自分にとってどういう役割がある場所なのか?

そんなことを考えたときに、玄関はただの出入り口ではなく、暮らしに欠かせない場所の1つになるような気がします。

僕が玄関に求める役割は、「リセットと癒し」。

仕事に向かうとき、そして帰るときに、「さあ行ってくるぞ!と意気込み、帰ってホッと安心できる」そんな、ONとOFF切り替えの場所。

綺麗な見た目を保つことで気持ちよく出勤でき、帰宅したときも穏やかな気持ちで家の中へと入れます。つまり、散らかっているとモヤモヤします(笑)。
そしてインテリアを飾り、好きな香りを置いて楽しむことで癒しの場にも。

役割を考えると、建築に求めた部分に繋がります。

掃除の簡単なモルタル土間、物を散らかさないための大きな収納。インテリアを楽しむための広めのスペース、そこには欠かせない植物のための窓。

玄関は毎日必ず通る場所です。だからこそ、特別な空間にして「通った感触が残る空間」にしたいですよね。

インテリアで暮らしを彩る

差し出がましいようですが今回から、その回のテーマで取り上げた場所のインテリアの写真を少し載せたいと思います。それと、インテリア馬鹿の考えるインテリアについても少し。

心地良さや雰囲気づくりのために絶対に外せないと思うのが、「植物と照明」です。

インテリアで使う植物といっても種類はたくさんあるのですが、僕が好んでよく使うのはドライフラワーと観葉植物、それと枝物です。

季節感を変えるには何より効果的なのは生花だと思います、ただ、僕はほとんど使いません。いえ、正しくは使えません(笑)。
可愛く見えてしまうのがどうも苦手で。いつか上手に取り入れれるようになりたい……今後の課題です。

ドライフラワーは、インテリアのアクセントとして。花器に飾るのも、壁や天井から吊るすのも良いし、何より長持ちするので経済的。そして水やりの必要がないので、玄関には特にオススメです。

観葉植物や枝物は、全体の雰囲気を整えるまとめ役として使います。ただ、枝物は数日ごとの水の交換があるので、それを面倒に感じる方には玄関に置くのは向かないように思います。
ドライフラワー

ドライフラワー

照明は部分的に照らし、全体の明るさを変えずに暗いままを保つ……というのが、僕には心地よく感じられます。
シェードから漏れる光や影の形、また色の変化など。そんな灯りのアクセントをつけて楽しんでます。

明るい時間帯に漏れる灯りも好みです。
玄関ではコンセントに差し込み型タイマーを使って、朝の出勤時間、時々帰ってくる正午頃、帰宅する夕方から人の出入りが殆どなくなる21時頃まで点くように設定しています。
これも、玄関をほんの少し特別に感じるための僕なりの工夫です。
「あなたの家の玄関の役割は?」と聞かれたときに、どれくらいの方がそれを答えられるでしょうか。暮らしを楽しむためには、いろいろな考え方や感じ方があります。

ただなんとなく通り過ぎている場所が、楽しみやうれしさを感じる場所にできたなら幸せですよね。

次回は「廊下と階段」の予定です。お時間があるときに、また見ていただけるとうれしいです。
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YUHeさん

2013年に注文住宅を建てました。
窓からの景色を望む2階リビングの家。
四季や景色を楽しみながら暮らしてます。

インテリアにはかなり前から興味があったのですが、一年半前にSNSを始め素敵すぎるお宅やショップを沢山拝見してインテリア熱は上がるばかり。

小さな子供がいるのでなかなか思うような形は作り出せませんが諦める気なんてさらさらなく日々奮闘中です。

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