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扶桑社の中古マンション×リノベーション専門誌「リライフプラス」とSUVACOのコラボレーションのリノベーション情報サイトです。
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京都市内でフレンチレストランを経営する仲村渠(なかんだかり)健二さんは、2002年から2006年までルーマニアの日本大使館で公邸料理人を務めた経歴を持つ。帰国後しばらくしてから住まい探しを始めたが、当初から新築という選択肢はなかった。
「ヨーロッパでは長く住んでいる家ほど大切にされます。ルーマニアの大使公邸も古い建物を何度も直しながら住んでいて、それが当たり前という感覚でした。日本でもそんな家に住みたかったのですが、どこをどう探せばいいのか、まったく分からなかった」。
そんなときに、たまたまお店の近くにあったリノベーション会社「リボーンキューブ」を知った。京都を拠点に住宅や店舗のリノベーションを手掛ける同社は、古い建物のヴィンテージ感や味わいを大切にしつつ、住まい手の個性に合わせた空間づくりを行っている。
「いろいろな話をするうちに、自分がルーマニアで実際に体験し、求めていた住まいとは、まさにこれだと思いました」と仲村渠さん。物件探しはもちろん、住宅ローンのことなど分からないことだらけだったので、すべてリボーンキューブに相談にのってもらうことにした。
物件探しで重視したのは、仕事から帰ってきたときにゆっくり休める静かな環境だ。以前住んでいたマンションは周りがうるさいことがネックだった。リボーンキューブから何軒か紹介された中で仲村渠さん夫妻が気に入ったのは、メゾネットタイプのこの物件。
マンションの5・6階で南と北に眺望が開け、風通しも抜群だ。地下鉄の駅に近く、商店街もあって便利な立地でありながら、近くに大学があるためアカデミックな雰囲気もあり、落ち着いた住宅地にある点も気に入った。
以前は上階にルーフテラス付きのLDKとバスルーム、下階に3つの個室が配された3LDKの間取りだったが、デザインを担当したリボーンキューブの荒井弘さんは、従来どおりLDKを上階に配したプランと、下階に変更したプランの2つを提案。仲村渠さん夫妻は、面積の広い下階にLDKのあるプランを選択した。
妻が希望していたアトリエは、玄関ホールを兼ねた広々とした土間スペースとして実現。「ちょっとした作業とか、子ども連れの友人が遊びに来たときはベビーカーを置けたりするので、仕事以外でも何かと重宝しています。黒板壁もちびっこに好評だし、ちょっとメモをしたいときにも使えます。アトリエとキッチンが近いのも便利」と、使い勝手のよさを実感している。(写真:山田耕司)
白いモザイクタイル貼りの清潔感あふれるキッチン。背面の大きな食器棚は必要なときだけウッドブラインドで目隠しを。冷蔵庫もLDKから見えないよう右手の壁に隠れている。